大河ドラマ天地人 第12回「命がけの使者」

これはヌルイなあ……
謙信が生きている間は「謙信様〜(はぁと)」と戦国BASARAでのかすがのように言っているだけでも問題はありませんでした。しかし、謙信が死んでからどんどん見るのが辛くなっている自分がいます。直江兼続がテーマに扱っているだけに、ここでの御館の乱の描き方っていうのは大事だったと思うのですよね。

散々今まで語ってきた「義」と言うものに対して兼続なりの答えをある程度今後の方針として出していく事になると思っていたので。しかし、謙信の跡継ぎ争いに関する話を見て分かりました。この大河ドラマでは兼続は絶対に心優しき聖人にしかならないのだな、という事です。

個人的には謙信の遺言を兼続が捏造するぐらいやってもいいと思っていたのですよ。北斗の星がどうのこうのとか紅葉がどうのこうの言うなら、景勝の為には己の手をどんなに汚しても構わない、それが越後の為であり上杉の為であるのなら……みたいな感じで。なんつーのかな、タクティクスオウガのロウルートみたいにさ。バルマムッサの虐殺に加担したデニムの苦悩みたいなの(よく知らないけど)を兼続にはして欲しかったのですよ。

この後は何があっても「兼続は凄い、素晴らしい人間」みたいな流れでどこまでもいって、それが石田三成なり前田慶次なりに受け継いでいくんでしょうけど……あまり期待できないなあ。そもそも今回の話だって、道端でババア助けてなかったらどうにもならなかったんだろ?としかオレみたいな性格の悪い人間には見えないわけで。それで兼続すごいって言われてもそりゃねーよ、と思ってしまいます。

次回は武田に行くっぽいですが、バカ殿に描かれている勝頼に対してどう出るんでしょうね。最後は「やっぱり兼続は凄い(YKS)」になるからあまり期待はしていません。