ウソだといってよ永田さん
平澤いいかい、よく聞いてくれ。
この包みの中には俺の証言を収めたテープや証拠の品が入っている。
俺がミルコやヒョードルと戦うことになったわけを知る限り喋った。
もし俺が死んだらこれをちーちゃんに届けてくれ。
ファンが本当だと信じてくれたら、永田裕志は救われると思う。
俺が「永田さんのかんがえたこと」に執筆しようかとも思ったんだが、なんて言うかそうするのは
逃げてるみたいに思えて、
ここで戦うのを止めると自分が自分でなくなるような…中邑が憎いとか、
井上の仇を討ちたいとかいうんじゃないんだ。
うまく言えないけど、あいつと…中邑と戦ってみたくなったんだ。
俺がMr.IWGPだからなのか、理由は自分でもよく分からない。
平澤、俺は多分ボマイェで負けるだろうが…そのことでケイオスの連中や、
中邑を恨んだりしないでくれ。
彼らだって俺と同じで、自分がやるべきだと思った事をやってるだけなんだ。
無理かもしれないけど、他人を恨んだり自分の事を責めたりしないでくれ。
これが俺の最後の頼みだ。
もし運良く生き延びて試合が終わったらさ、必ずこの道場に帰ってくるよ
逢いに来る。約束だ。
これでお別れだ。
じゃあな平澤。元気で暮らせよ。マシンによろしくな。
これはまあどうでもいいとして永田さんには臭い芝居をしてから中邑戦へと向かって欲しいものです。