自分がブログを書く理由 2

http://d.hatena.ne.jp/Mi39/20090121
の続きです。

そんなこんなで働く場所も決まり、後は新卒者研修を行いその後に働くことを待つばかりとなりました。そして自分の環境にも大きく変化が訪れることとなりました。新潟から愛知への引越しです。大学も実家から通えるような地元の大学に行っていたオレは人生初の1人暮らしを控え、その引越しの準備や大学を卒業するための卒業論文などに追われていました。

ここで、話は前後しますがこの新卒者を対象とした研修は実はオレが一番初めに受けた話では、内定が9月頃に確定したのですが11月頃に行う予定でした。内定した時に企業の人事の方からは「それぐらいの時期に研修があると」聞いていたので、自分はそれに備えた心構えをしていたつもりだったのですが、待てど暮らせど具体的な日時の連絡はありませんでした。そうして決まった日程は3月下旬でした。卒業式の3日後だったかな。そして、コチラの方がもっと重要なのですが研修終了後になって初めて、会社が用意してくれていたアパートに行き、その2日後から働き始めるというスケジュールでした。このあたりの時期は会社の方が(推測ですが)、物凄くゴタゴタしていたらしく結果的にそのような時期になったようでした。担当の社員さんと話して自分が感じただけですけどね。

そのようにして、いまだに自分がどのような場所で1人暮らしをするかも分からないまま、研修に行くことになりました。ちなみに引越しの荷物はその研修中にまだ見ぬ我が家へ運んでくれることになっていました。その研修の場所は京都、その研修が当時のオレにはとても辛いことになるとはあまり……いややっぱり薄々感づいていたかな。
http://www.chayagate.com/ryokujuin/dojo.htm
↑が研修が行われた場所です。記憶を頼りに探し出した自分を褒めてあげたいです。それだけ印象に残っているともいえますが、決していい意味ではなく。その研修のスケジュールは早朝に起きて館内の掃除から始まり、その後座禅、法話などが午前中にあり、午後から夜にかけて社会人として最低限学んでおかなければならないことの講習、入社にあたって必要な書類の記入などを行いました。そんな書類は事前に郵送してくれよと思ったものです。しかも入社するにあたって保証人のハンコなどが必要な書類もあったのですが、それは締め切りが合宿終了から3日後ぐらいとなっていて、「合宿終了後自分の書く部分を記入した上で速達で実家に郵送し、実家の親御さんに書いてもらったら本社に速達で郵送してください」と言われた時には、もう……ね。あ、後は食事に肉、魚が出なかったのが辛かったです。若者としては。

座禅、法話、講習、そんな3泊4日の研修でした。その中で気になったことをもう少し掘り下げて書いてみます。まず、その新卒者達を見回して思ったことが一つありました。「オレってこんな連中と同じ会社に入った人間なんだ」我ながら傲慢だとは思いますし、何思い上がってんだとも思うけれど、本当にそう思ったんですよ。ああ、アウトソーシングなんて沢山人間入れればいいのね、という思いとそういうところにしか入れなかった自分に対する情けなさというか、そういうのがあいまってマイナス方向へ自分の思考が爆発した結果そういうことを考えたのだと思います。当時、というかその前から「アウトソースとか大丈夫なの?」と、親などに言われたことはなかったわけではないですが、「大丈夫だってアウトソースってそのアウトソース元の正社員として行くわけだからさ」と、企業の方から言われたことを丸々パクって親に伝えたりもしました。今思うとそうして、親に無用な心配をかけたくないというのと、自分を納得させようとしていたんじゃないかと思いますけどね。だから今でもオレは、今周りに就職活動を行っている学生が周りにいるのですが、冗談めかして「アウトソースとかは絶対やめとけよ」と言っています。

話を研修に戻しましょう。研修の最後に待ち受けていたもの、それが入社式でした。入社式の前の講習で自分達はある作文を書かせられました。「入社後の目標」です。さらに100人近くいる新入社員たちの中で最も優秀だと判断された作文を書いた人間には入社式の時に社長の前でそれを読むという栄誉?が与えられていました。正直、自分にはそういうのには興味が全くなかったのですが、当時の自分に残されていた僅かな希望の残りかすを必死に搾り出して精一杯の明るい未来を目標として書いた……ような覚えがあります。入社式本番では当然のように俺以外の人間が発表したのですがその時の彼の「ボクはここで沢山の技術を身につけいつか年収1000万プレイヤーになりたいです」という言葉が今でも印象に残っています。彼は今頃どうしているかなあ……

そして、研修も終わりました。いよいよ俺は正式に社会人としてスタートを切ることになるわけですが……<続く>