小さなハン、ペケーニョに勝つ

というわけで、ヘロス。地上波テレビ観戦だったわけですけど素晴らしかったんじゃないでしょうか。少なくともこの前のPRIDEよりも面白かったような。というわけで、それぞれの試合の感想を少し。

ボブ・サップアラン・カラエフ

カラエフさんってリングスロシアだったんだ……それにしても二人の寝技の攻防はどうなんでしょうか。あまりにも素人っぽくて逆にステキでした。なんというか自分がサンボの練習で後輩の田中君(仮名)と着無しのスパーをやった時を見ているようでした。その時は二人とも決める技術に乏しいせいで、30分以上延々と寝技の攻防(と言えるかどうかも怪しい)が続きましたけどね。結局自分が反則技の三角とか足首とかを狙ったり、反則のクロスガードで攻撃を凌いだりしても(ルールは守りましょう)、最後はアームロックかなんかで負けたわけですけど。
あ、サップさんとカラエフさんの試合の話でしたね。サップさんのスコーピオンパンチだかなんだか知りませんが決まってよかったですね。後は、いまだにどんな技かよく分からないクライミング・ビーストも次あたりお願いします。

秋山成勲対カール“トゥームストーン”トゥーミィ

典型的な噛ませ犬との試合に見えました。実際はどうだか知りませんけど。まぁ、アレだ。お前ぇはそれでいいや。

レイ・セフォーキム・ミンス

最後は綺麗なハイキックで試合を決めたセフォーさんは素晴らしいな、と。色んな意味でプロだなと思いました。時代はセフォーさんだな。キム・ミンスさんはとりあえず“コリアンタートル”ユン・ドンシクさんと試合をしてみたらどうでしょう。

所英男アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ

最高でしたね。マッチメイク的に「ペケーニョ強過ぎ!」みたいなことを煽るための試合だと思っていたんですけどね。所さんを売り出したいならもうちょっと相手を選ぶだろうし。ところが、フタを開けてみればあの試合。久しぶりに「寝技の攻防」を見たような気がします。最近は「上からとりあえずパウンド」とかストライカーな人が幅を利かせていたので良かったですよ。つーか、地上波ではこれまで悪く言えば大味でハイスパートな試合が続いていたところで、間にこういう試合を挟むというのはTBSというかK-1は実は凄いんじゃないかと思いました。全ラウンドをきちんとやったのも良かったです。ペケーニョさんは膝を痛めていたらしいですが、この試合は所さんが勝ったのがめでたいのでアレ。
後、KIDさんとかサップさんみたいな人目当てに見ていた人達に今日の所英男ペケーニョを見せることが出来たのは大きいんじゃないでしょうか。実況で一言もペケーニョと呼ばれなかったのはちょっと気になりましたけど。アレはノゲイラ詐欺ってやつだったんでしょうか。

村浜武洋レミギウス・モリカビュチス

3試合ぐらいスルーパス。はたして高谷さんの応援団は静かだったんでしょうか?
村浜さんは相手が悪かったかなぁ……村浜さんも言っていましたけど対応できてなかったですよね。総合からは撤退するみたいみたいですけど、これからはプロレスでもK-1でも、なにか一本でいいような。レミーガさんは強いですね、優勝するかと言われたら分からないけどいい所まではいきそう。

山本“KID”徳郁イアン・シャファー

体調悪いとか風邪薬飲みすぎたとか色々言ったわりにはしっかりKO勝ちして帳尻合わせられるあたりはやっぱり凄いんじゃないですかね。後、なんだかんだでKIDさんは落ち着いてきたような、なんだかんだでもう28ですしね。マイクが塩だったのはアレだけど。

総合すると、自分は楽しんで見れましたよ。レフリングの方でストップが早すぎとか言われたりもしているみたいだけど自分はあれぐらいでもいいかなぁと思いました。PRIDE見てるとストップが異常に遅すぎて嫌になってくる人なので、自分は。次のHERO'Sにも期待してみたいです。