須山浩継さんのブログを読んで

「愛読ブログ」という記事に紹介されている、宮本裕向選手のブログの「アルプスの少女 ハイジ」を読んで気になることがありました。宮本選手のブログの内容は「アルプスの少女ハイジ」のオープニングでハイジが巨大なブランコに乗っているシーンを分析したものです

そして、両者のブログのコメント欄にも注目してください。転載はしませんが、須山さんのブログには「空想科学読本」の転載だから宮本選手も転載なら転載と書くべきという趣旨のコメントがついています。また、宮本選手のブログには去年の11月の記事にも拘らず、今年の2月7日付けで(http://homepage2.nifty.com/NG/PC/PC016.htm)からの転載であると言われていますね。おそらく須山さんのブログから辿っていったお客さんでしょう。

で、オレが何を言いたいかと言うとですね、その前にまずこちらを読んでいただく必要があります。2000年にメディアファクトリーより発行された「空想科学読本3」のp14〜p15下段の筆者柳田理科雄氏が付けた注釈です。一部引用します。

ちなみに本稿の原型は扶桑社の「週刊SPA!」に掲載したものだが、後にそれがチェーンメール化した様子である。もちろん私はまったく関与していない。だが、出回ったメールには筆者名が載っていなかったため、某出版社では「これは柳田理科雄を超える才能だッ!筆者を探し出せ!」という指令が飛んだという。すいません、筆者は私なんです。

ここで柳田さんが言う「本稿」とは何か。言うまでもなく「アルプスの少女 ハイジ」のオープニングのブランコの考察です。そして、実は計算結果として出た数値が「空想科学読本3」と「チェーンメール(便宜上こう呼びます)」では微妙に違います。箇条書きにしておきましょう。ただし、オレの手元にある「空想科学読本3」は初版のため、これ以降数値が検算され直された結果、違っている可能性もあることを初めにお断りしておきます。

ブランコのロープの長さ→同じ
ブランコの最高時速→「空想科学読本3」79km/h、「チェーンメール」68km/h
ハイジのブランコの木の高さ→「空想科学読本3」137m、「チェーンメール」127m

このような細かい違いから推測すると、「週刊SPA!」に柳田さんの原稿が掲載される→チェーンメール化→「空想科学読本3」に掲載に当たって検算、数値が修正される→発行。と言う順番だと思います。「空想科学読本3」が発行されたのは2000年、そこから考えると、このチェーンメールが一番出回ったのも、その前後かと思われます。それがどういうわけか2008年になって(もしかしたらもっと前から知っていたかもしれませんが)、宮本選手が知りブログに書いてみた、というのが実際な気がします。

勿論、本当はどうなのかは俺には知り得ないのですが、たいした問題ではないので気にすることでもないでしょう。ただ、須山さんは今度宮本選手に聞いてみて欲しいなあ、とは思いますけどね。